2023年12月19日火曜日 快晴
上野から銀座線に乗り、数寄屋橋近くの出口を上り西銀座チャンスセンターの方へ向かった。ところが既に大勢の購入者が行列をなしており、中でも1番口売場は入れない状況だった。窓口は1から12番窓口迄あるのだが、購入者の大多数は1番口に並ぶ。その執着力は異様な程だ。私は考えてもみなかったのだが、この日は大安吉日でもあったのだ。従って行列はいや増して凄まじい有様だった。
さてどうしたものかと考えたが、頼まれものもあり、人生最後の宝くじ購入とも思っていたので1番窓口に並ぶことにした。この窓口が所謂 億の細道と呼ばれる処で芭蕉の奥の細道の奥が億になっている。
西銀座デパートの晴海通り側には、億の細道目掛けて3列にびっしり並んでいた。最後尾は何処かと云えば有楽町駅口に近い処ではないか。案内係が5時間半掛かりますと連呼していた。5時間半かとここで再び考えたがやはり人生最後だからと思い並ぶことにした。
驚くべきことは誰1人離脱者が居なかったことだ。人間の業の深さには畏れ入る。
JR有楽町駅から晴海通り迄の行列
有楽町駅から阪急百貨店迄は通常1分もかからないが行列の待ち時間は1時間以上だった。やっと晴海通り迄達し、そこから阪急百貨店の今度は晴海通り側に並んで西銀座デパート迄が1時間、更に西銀座デパートの晴海通り側を並ぶこと2時間。この区間も普通に歩けば1分程だろう。
左は阪急百貨店、右は数寄屋橋交差点付近
右は銀座東急プラザ
西銀座デパート付近
此処で最前列2列の待ち人6人に待っていた証拠としてアルフォートが手渡される。このアルフォートを手にすれば次はいよいよチャンスセンターの1番窓口、億の細道が間近になる。
左側旗内が億の細道で右側はその他の窓口に並ぶ人達
様々な種類があることを初めて知った
窓口迄もう少し
そして億の細道を歩くこと約30分やっと窓口に着いた。此処に辿り着くのに掛かった時間は4時間半であった。
1番窓口は2つある
この窓口が有名になったのは、かれこれ30年前に、発売当初この窓口で買った人が1等を当てたことがニュースとなり、その後も又多くの当選者を出していることによるようだ。
想えば長い長い道程であった。ただ億の細道で宝くじを購入したからといって殆どは当たらない。誠に細く心細い道なのである。その辺は皆承知のことなのであろう。
帰り際に撮った写真
年末ジャンボの宝くじの2022年度の売上金は約8300億だそうだ。1等の当選確率は2000万分の1になる。全体的な確率で云えば300円の購入に対しての期待値は150円弱と言える。この数値をどう捉えるかは個別の判断に従うしかない。総金額で云えば約3900億円が支払われる。残り15%の1250億円が印刷費・人件費等の経費、37%にあたる3000億が発売元の都道府県の及び20指定都市の収益となり公共事業などに使われる。1.7%の112億が社会貢献広報費に充てられた。
後の方の3000億円と112億円は使途不明とも思える。
各人はこの割合をどう考えるのであろうかか。
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