入谷朝顔祭り

言問通りの根岸一丁目交差点から、

日比谷線入谷駅前の昭和通りに交差する

区間で、七夕を挟んだ毎年7月、6、7、8日

の早朝5時から夜12時まで行われる。

6、7日は12:00~21:30まで、8日は17:00~

21:30まで車輌は全面通行止めとなる。

祭りは江戸の情緒を取り戻すべく1948年に復活されてから今年で71年目を向かえる。

3日間で毎年40万人の人出があるという。

令和元年でもあった今年は、土日が重なったこともあり、例年より賑わったようだ。

根岸一丁目交差点附近

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真源寺
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お馴染みの恐れ入谷の鬼子母神(真源寺)を

中心に約60の朝顔店が立ち並び、様々な品種の朝顔を紹介している。対面には100軒程の

露店商が軒を連ねる。

 

朝顔露店
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團十郎朝顔   ( 種ができにくい貴重品種)

2代目團十郎が演目「暫」で着た半被の色に因んで附けられたという。

海老茶とか栗皮色に近い無地で、

花の中央が白く筒抜けしており、

粋で渋く、気品ある不思議な色合。
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露店市
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夕暮れ時

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日比谷線入谷駅附近
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団扇を手にした浴衣姿の若い男女、鉢植えを手にして行き交う人々、朝顔の品定めをする人々、金魚すくいに興じる子供達、分離帯に座り込みものを頬張る人々。

束の間の物見遊山。徒に時は過ぎてゆく。

6日(土曜日)は終日、黒雲が渦を巻き今にも降りだしそうな空模様だったが、この日織姫と彦星は涙することはなかった。

 

朝顔ヒルガオ科の一年草で、花粉の交配により色とりどりの花を咲かせる。

種子は牽牛子(ケンゴシ・ケニゴシ 、

成分名はファルブチン)といい、乾燥したものを主に下剤として薬用に供する。

古くからある“首より上の薬”や“七ふく”等に

配合薬の一つとして含まれている。

 

牽牛子の花である朝顔は牽牛花とも書き、

七夕伝説の彦星をあらわしている。

咲き誇る牽牛花が年に一度織姫と出逢える

という縁起から祭りの日をそれに合わせたという。

 

  はかなくて  過ぎにしかたを思ふにも

  今もさこそは  朝顔の露                 西行