3月8日水曜日快晴。
4丁目まで約700mの道のりとなる。
1丁目1は昭和通りに面し、首都高速1号上野通り江戸橋出入口が間近にある。
コレド室町2の東側に面し神田方面へ延びている静かな裏通りであるが、通称なので地図上の記載はない。日本橋地域では46路線の通り名があるが無論其にも無い。
オカメザクラは当初1丁目界隈に2006年(平成18)地域の人々の有志で26本の植樹をしたことから始まった。現在は4丁目まで植樹され70本に増えている。
英国の桜研究家が寒緋桜と豆桜を交雑して作った品種で蕚が濃い紅色を帯び鮮やかな色合いを呈する。低木と細い枝振り、俯き加減で控えめに咲く花の姿は慎ましさの中に艶やかさを包含するかのようだ。
オカメメザクラは此のように花色が濃く、華やかながらも樹木が大きくならないことから狭い道路の街路樹として植樹されることが多い。
染井吉野より2週間程早めに咲き、花言葉は「しとやか」「高尚」等。
あじさい通りは本町1丁目から神田方面へ向かい、按針(あんじん)通り、むろまち小路、江戸桜通り、本町通り、JR新日本橋駅がある江戸通り、時の鐘通り、本銀(ほんしろがね)通り等と交差し神田方面へ延びている。
喫茶Byron bay caffe前のオカメザクラ
このカフェ付近のあじさい通り周辺では
「レストラン桂」、「天麩羅の金子半之助」、「とんかつ一(はじめ)」の3店が昼時毎日行列が出来る店となっている。特にあじさい通り沿いにある「とんかつ一」は2022年の開店以来連日長蛇の列で、開店前から並んでいるのでなかなか入店の機会がない。金子半之助も2店舗あるが何れも行列を作っている。
この通り附近には地方銀行の東京支店も其処に有るし、製薬会社の数も多い。あじさい通りにあるタケダグローバル、第一三共、通り沿いではないが近場にあるアステラス等日本を代表する製薬会社の本社を始め興和新薬、鳥居薬品等々。
タケダグローバル本社前には「本町薬問屋発祥の町碑」があり、第一三共に隣接するビルには「クスリミュージアム」がある。ここでは薬の歴史の変遷や体内での作用メカニズムを見学することが出来る。入場無料であるが要予約となっている。
スマホで写真を撮りながら神田方面まで歩いてみた。
水戯庵入口前
室町テラス前
「あじさい通り」と「時の鐘」通りが交差する地点。
時の鐘通りとあじさい通りの交差点角にある食堂酒菜「時の鐘」
ここはホテル「かずさや」1階にある食堂で以下の写真のような昔ながらの「かずさや」伝統の洋食料理が味わえる。
伝統の料理
入ったのは13時頃だったので、食べたかった継承の牛すき焼き定食、秘伝のオムレツライス定食は終了してしまっていたので継承ドリア定食を味わった。
店内から見るオカメメザクラ
「ホテルかずさや」の創業は古く、現創業家初代が江戸時代からあった上総屋旅館を買い取ったのは1891年(明治24)のことである。
現在は四代目が引き継ぎ、建て替え工事を行い2020年新ホテルかずさやをオープンした。日本橋の街並み溶け込んだ粋でシックなホテルと云える。
日本橋本銀(ほんしろがね)通りは本石町4丁目2番から本町4丁目6番迄520m迄の道程でこの通り名が附いたのは2015(平成27)と比較的新しい。本銀通りでも植樹されたオカメザクラが花を咲かせていた。
江戸時代この通りには銀細工職人が集い住んでいたこと、また神田に出来た新銀町と区別するため本銀と名付けた。刀脇差細工、指物屋、縫箔屋等武家屋敷の消費需要を賄う職人が多く住み賑わいを見せていた。
関東大震災の復興事業によりこの通り名は
一時失われたが、歴史ある名を取り戻したいといういう地域住民の想いが叶い通り名が復活した。
本銀通りのオカメメザクラ
さくら色に衣はふかくそめてきん 花のちりなん後のかたみに
花のいろはうつりにけりな いたづらに 我が身世にふるながめせしまに
うつせみの世にも似たるか 花桜 さくと見しまにかつちりにけり
古今和歌集より
#ホテルかずさや食堂 時の鐘#本銀通り