紀尾井ガーデンテラスは紀尾井レジデンスと旧李王家東京邸を復元した赤坂プリンスクラシックハウスからなる複合施設で赤坂プリンスホテル跡地に建設され2016年に開業した。
此処4階にある紀尾井ローズガーデンでは約90品種600株の薔薇が見頃を迎えている。
期間中はインスタグラムキャンペーンやトークショーを始め、香りを楽しむワイン٠ティー٠スィーツ等飲食が提供されたり、結び目で楽しむ数学等薔薇に関するイベントも実施される。又夜は一部ライトアップされ、幻想的な夜の薔薇を見ることが出来る。
李王家東京邸.中はレストランになっている
青い香り?がするという夜来香(イエライシャン).
私は"青い"という言葉に釣られ、記憶の中にあった存在し得ない青い薔薇をサントリーが作ったという話を思い出し、其の青い薔薇が見られると勘違いして来てしまったのだが無論此処に其の青い薔薇は無かった。
夜来香はブルー系と柑橘系の香りが入り混じった薔薇ということらしい(下の写真)
”Blue Rose”は不可能、存在しないということを象徴していた言葉だった。現存する薔薇の殆どが人工交配により作られて来たが(ナポレオンの最初の妻ジョセフィーヌがマルメゾン宮殿の庭で世界中の薔薇を集め交配させていたことが後の薔薇栽培に大きな影響を与えたという)薔薇の花には青い色素を作る遺伝子が存在しないため幾度交配を繰り返しても青い薔薇は出来ない。1990年サントリーは遺伝子組換え技術を用いて不可能への挑戦を始めた。
即ち他花の青色色素遺伝子を取り出し、それを薔薇の遺伝子に組込み青を発色させるという試みであった。実験は困難であったが、青い薔薇の前に1995年青いカーネーションを作ることに成功した。カーネーションも又青色色素を持たない花であった。このカーネーションは"Moondust"と呼ばれ1997年発売された。
色調は青紫色で花言葉は「永遠の幸福」
この青色カーネーションの成功が弾みとなり遂に2004年世界初の"Blue Rose"が作られた。開発から14年の月日が経っていた。研究成果は科学誌「Nature」にも掲載された。
"SNTORY bluerose Applause"と名付けられたこの薔薇は遺伝子組換え技術からなるものなので生物多様性に影響を与えないことを証明する必要があった。その証明に更に4年の歳月を費やした後Applauseは発売された。
アプローズは喝采を意味し、花言葉は「夢かなう」である。色調は青というより薄紫色に近い。1本3000円程して高価であるが通販で購入出来る。
真っ青な薔薇も販売されているが、これは
染色によるものでサントリーのような高度な技術は要せず価格も1本600円程で販売されている。珍しい青い薔薇であれば何でもいいということかも知れない。
此処は何度も訪れているが冬のイルミネーションもなかなか楽しめる。
以下はコロナ禍前2018年クリスマスの日のガーデンテラス催物の様子。
12/25 花のテラスで行われた
クリスマスライブショー
弁慶橋から
微風で少し揺らいでいるが弁慶濠に映る光の帯の煌めき
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