11/30シャンシャン見物。
いよいよ12月中にシャンシャンが帰ることになったらしい。という訳で昨年に続きAから連絡があった。帰る前に見たいと云うことなのでインターネットで空いてる日を検索したのが11月中頃であった。驚いたのは11月30日、12月4日を除いて空きが無いことだった。まさにシャンシャン狂騒曲だ。
Aが上野公園口に着いたのは10時頃だった。
入園迄は相当の時間的余裕があったので公園内に在るカフェに入ることにした。
何時も混んでいるこの店も、比較的早い時間だったので空席の方が多かった。窓際のテラスが見える席を選び、時間迄四方山話に興じた。
〈紅茶はマリー·アントワネット¥759、デザートは ベルギーワッフルバニラアイス乗せ¥1034〉
その名につられた選んだ紅茶にはラデュレやニナス等のメーカーがあるらしいが、此処のカフェが提供しているものがどの会社のものであるかはわからない。マリー٠アントワネットが愛したバラの香りをベースにりんごのアロマを加えた濃厚で華やかなフレバーティー。
多分銀座三越2Fにあるラデュレの方が美味しいだろう。値段も倍近くと高いが。そう言えば何年か前に食べたラデュレのオムレツは格別だった。オムレツがこれ程旨いのかと感動したことを思い出した。
マリー٠アントワネットはオーストリアのハプスブルグ家に生まれ、後フランスブルボン王朝のルイ16世のもとに嫁いだ。1789年7/14日バスティーユ監獄襲撃に始まった大革命によって夫ルイ16世処刑の後1793年に37歳で断頭台の露と消えた。
ブルボン王朝は此処で一旦途絶え、ナポレオン帝政後復活するが1830年の7月革命によりブルボン王朝の命運は尽き、フランスは共和制となった。7/14日は巴里祭でありフランスの革命記念日が建国記念の日となっている。
カフェを出る時は何時ものように満席となっていた。
〈シャンシャン〉
〈パンダグッズ売店〉
パンダ以外の動物
〈オグロプレーリドック〉
〈アビシニアコロブス〉
〈レッサーパンダ〉
〈ベニジュケイ〉
〈フラミンゴ〉
〈動物園内の銀杏木〉
動物園に入場しないと見られないので、塔を目前で見るのは此れで3度目となる。昨年は時期早々だったので美しい紅葉を見ることは出来なかったが、今年、この日の紅葉は何と彩なものだったろうか。
〈弁天橋からの眺望〉
園内の弁天橋を渡るとアフリカ東南部マダガルガス島に棲息する動物が見られるアイアイの住む森ゾーンがある。このゾーンではアイアイのみは隔離された別棟で飼育されている。入るのが躊躇われるかのような真暗闇の入口、更に奥に進むと悪魔の生身の體を拝むことが出来る。
全身が黒い毛で覆われ、黄色い眼だけが爛々と輝く無気味な顔貌はまさにブラックデビルだ。鋭く長い中指で指差されると魂が抜かれると云われており現地では"悪霊の化身"或いは"不幸の前兆"として怖れられている。夜行性の生き物であることから棟自体が暗く写真は撮れなかった。日本では上野動物園でしか見られない絶滅危惧種である。
〈アイアイゾーンのワオキツネザル〉
この日パンダの森は閉鎖されており、見ることが出来たパンダはシャンシャンのみだった。2日程してからにシャンシャン返還が再々延期となるとの報道がなされた。
コロナ騒動の時にわざわざ移動するのは難儀だろうし、シャンシャンにしても此のまま日本で懇切丁寧に飼育された方が望ましいような気がするのではと思ってもみるのだが…