ここ1~2年で東日暮里の風景が様変わりした。商業施設東日暮里計画により旧音無川沿いから尾竹橋通りまで数十棟のマンションが新築され、更に建設中の物件もあり工事音が喧しい。
1年程前から建設中であったスーパー、ライフコーポレーションも今年3月にオープンした。建設中は建設主体が大丸松坂屋と書いてあったので、このような場所にデパートを造ってどうするのかと要らぬ心配をしていたが中に入ったのはスーパーライフだった。
元々松坂屋の流通センター跡地(その前は松坂屋社宅)であったところに建てられた地下1階地上4階建てのライフは荒川区最大級のスーパーマーケットで、ワンストップショッピングを可能にした規模になっている。JR山手線駅環内のスーパーは概ね規模が小さく、品揃えも乏しいがライフ東日暮里店は、新築の強みを生かし、陳列も美しく、商品も充実している。売場は地下1階と地上1階の2ヵ所のみで2~4Fは駐車場となっている。
駅から歩いて5分という距離と夜12時までの長時間営業により利便性は極めて高い。
この地域の世帯比率は単身約53%、2人世帯が
約20%と少人数世帯が7割を越える。人口構成は30~40代が34%と最も高く、若い街と云えよう。
SDGs(Sustainable Development Goals)。
持続可能な開発目標なる国際目標が2015年の国連サミットで採択されているらしい。持続可能な世界とは一体何なのだろうか。
地球環境のためには人類はさっさと滅亡した方が都合が好いような気がしないでもないが人々が存続するのであれば街が消滅するよりは繁盛した方が良いのかも知れない。
<オープンしたばかりのスーパーライフ>
以下はライフで購入したもの。
限定販売のライフオリジナル極旨冷凍プリン日暮里は1個498円と高価だが、北海道サロベツ厳選牛乳、北海道産卵等素材にもこだわった品で濃厚で美味。瓶には夕焼けだんだんがデザインされている。
レトルトカレーの元祖。昭和43年の発売当時とデザインも味も変わらない。
デザートもコンビニより豊富にある。御行の松通りの根岸に本店がある老舗竹隆庵岡埜の和菓子も購入できる。
なお銀座シックス(旧松坂屋)にも分霊遷座された火防の神、靍護稲荷大明神は建物の隣に勿論鎮座まします。
<鳥居献納記念碑
伊藤祐茲は上野松坂屋16代当主>
ここから日暮里駅迄歩く。写真のもみじ橋を渡り南口へ向かう。南口から左側のもみじ坂を登ると谷中さくら通りへと繋がっているが今回は右に折れ西口の方へと歩いた。
<昨年リニューアルされた西口改札>
東口は日暮里中央通り(にっぽり繊維街)へ。通りを 左に行けば夕焼けだんだんに出る。
この日はこの西口改札傍の階段を登り谷中さくら通りへと向かったのだが谷中の桜は少しも咲いていなかった。
<満開の寛永寺枝垂れ桜>
<寛永寺根本中堂>
徳川五代将軍綱吉の時代元禄11年に創建された。元々上野公園の大噴水の辺りにあり、間口45.5m、奥行42m、高さ32mの大伽藍であったが上野戦争で焼失した。現在の中堂は子院であった大慈院跡地に川越喜多院の本地堂を移築したもの。
<中堂内の庭に咲く桜 おそらく陽光>
<上野中学校の陽光桜 >
陽光は天城吉野と寒緋桜を交雑させたもの。染井吉野より早咲きで花弁は鮮やかな桃色を呈する。
<上野桜木で見付けた源平しだれ桃>
桜の季節を迎える頃満開となる。一本の木に赤、白、又は絞り(赤白混じり)の三色を咲かせるものもある。通常は赤の花弁を付けるが、遺伝子変異による酵素の失活でアントシアニンの発色が阻害され白となる。
この桃花を見た時、嘗て美しい星空で有名な長野県阿智村を旅した折、枝垂れではないが、月川温泉郷の花ももの里に並ぶ5000本に及ぶ紅白の花桃の美しい景観に圧倒されたことを想い起こした。
<藝大音楽部の未だ満開前の染井吉野>
<恩賜公園内の既に散り始めた寒緋桜>
<恩賜公園の満開の陽光桜>
<グラント将軍植樹碑前の染井吉野>
<鳥羽伏見の戦いで討伐大将軍として参戦した小松宮彰仁親王銅像と染井吉野>
<上野東照宮参道から>
<八重咲きの紅豊(不忍池で)>
<八重紅虎の尾(不忍池附近で)>
<不忍池の染井吉野>
毎年春が来れば、50種類以上約の800本の桜が上野恩賜公園を彩る。
花見にと 群れつつ人の 来るのみぞ
あたら桜の 科(とが)にはありける
願はくは 花のもとにて 春死なむ
その如月の 望月の頃