ホテルニューオータニの紅葉とイルミネーションと絶品ランチ

ニユーオータニ創業者大谷重工業社長大谷米太郎が、1964年(昭和39年)の東京オリンピック開催に間に合うようホテルを建設したいという政府の要請に応じたのは、オリンピック開催の1年半前のことであった。

地上17階、客室1000以上のホテル建設には通常3年以上は掛かるといわれていたが、大谷は短期間での建設を承諾、建築を請け負ったのは大成建設だった。

建築は昼夜を分かたず行われ、工事をしながら同時進行で図面を作成するという突貫工事であった。その他工期の短縮を図るための高性能カーテンウォール工法(当時はアルミニウムに鉄骨を嵌め込む方法)や後に多くのホテル建設で採用されることになるユニットバス工法、柔構造設計等様々な画期的な工法が導入された。

その忙しさの最中、創業者大谷は宿泊客全てに富士山を見せたいのでメイン最上階に回転式展望レストランを造れという更なる難題を持ち込んだ。

この難題に対して大成建設戦艦大和の45口径主砲台の回転技術を取り入れることを思い立った。それは直径45 mという東洋一の展望台の下に大和の主砲台を廻していたと同様のコロ(小さい車輪)を120個設置し、大展望台を回転させるというものだった。

出来上がった展望レストランは70分に1度回転し、その動きはコップを満たした水の僅かな揺れをも認めなかったという。ホテルは、1964年(昭和39年)の東京オリンピック直前に開業し、期間中、外国人を始め6万人の宿泊客を受け入れた。メイン最上階の回転レストランはブルースカイラウンジと呼ばれ、大変な人気となり長い間東京のランドマークでもあった。

現在はVIEW&DINING THE SKYという趣きの無い呼名となって営業が続けられている。

 

庭園の歴史は古く400年前に遡る。加藤清正下屋敷であったものが井伊家の中屋敷となり、維新後は旧伏見宮跡地であった約2万坪の敷地を終戦大谷米太郎が買上げ庭園として整備した。

現在の広さは外堀に囲まれた約1万坪で、高さ6mの大滝、数寄屋造りの建物、池泉回遊式、枯山水、四季折々の花々が咲き誇る等見処満載の庭園となっている。

 

<鳳凰の間前のライトアップ>

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<山茶花なだ万本店>

創業者大谷米太郎氏の自邸を数寄屋風に改築した瀟洒な家屋。1986年(昭和61年)の東京サミットにおいては公式晩餐会が行われた。

190年の歴史を持つなだ万は現在アサヒビールの傘下にある。

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<清泉池と紅葉>

訪れたのは12月も半ばを過ぎていたので紅葉はやや色褪せていた。

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<メイン館と大滝>

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<太鼓橋とメイン館>

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<ステーキハウス石心亭辺り>

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<紅葉とガーデンラウンジ>

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<太鼓橋と紅葉>

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<紀尾井町通りに面したツリー>

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<本館正面のツリー>
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<ランチ>

トゥールダルジャンは次回にするとして今回はリーズナブルなガーデンラウンジの

ランチビュッフェにした。

と云っても1人 5000円するのだが...


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<取り放題デザートの数々>
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味は頗る良く午餐の一時を満喫できる。