夏、東京は各地区の盆踊りで賑わう
南日暮里の盆踊り
夕方買い物帰りにふと目を向けると、公園らしき処に提灯が飾ってあるのをみた。どうやら今宵は盆踊り大会のようだ。行ってみようかとも思ったが、両手の荷物の重さと、
夕方とはいえまだ残暑の厳しさはあったので寄らずに帰った。
夜になると祭囃子が聞こえて来た。その音につい堪らなくなって家を出た。
小さな公園だったが露店も出ており、
音楽に合わせ皆、輪になって踊っていた。
地元なのだろう、林家三平親子の姿も
在った。
上野地区のある小さな盆踊り
日本橋の盆踊り
今宵は三大盆踊りの一つで
郡上踊り
唄えや、踊れ、輪になって
時を忘れ、時を超え!
細胞という細胞、大地という大地
凡そ一瞬たりとも動かぬものなど
有り得ようか!
賤しく寄るべない、この身の密やかな
悦びを嗤わば嗤え。
唄え、踊れ、笛、太鼓、
奈落の底へのラプソディー。
しかし果たして時なるものは
存在するのか?
時など己れの空しい慰めに過ぎない。
朧気な感覚に弄ばれている
だけなのだ。