2018-07-20 埋葬 陽光が燦々と降り注ぐ、海の見える 小高い丘の中腹、Xは埋葬に心を尽くした。 荼毘に付し拾い集めた骨を埋め、墓石には 生前辣腕を奮った頭脳の足跡をそこここに 刻印した。シャベルを横たえ、腰を下ろし 汗を拭ったXはいつしか眠りについた。 夢うつつのなかで、夏の日の海辺の遠い 歓声が耳に響いてきた。