血液細胞成分。骨髄中にある血小板の
母細胞、骨髄巨核球が断片化して血小板
になる。直径2~4μmで血液1mL中15~40
万個存在し、核を持たない。
約10日間で血液中を循環した後、主に脾臓
で処理される。
一定の形状を持たないが活性化により、
他の細胞や物質に結合しようとする粘着能、
偽足を出し、互いの血小板同士が結合しようとする凝集能を持つ。vWFを介して血管内皮
蛋白繊維コラーゲンと結合することで血栓
形成が始まる。
血管の閉塞は血小板血栓では不十分で、
血液凝固による補強がなければ、血小板
血栓は血流などの力によって再び崩壊する。
血小板膜上のADP受容体に不可逆的に結合
し血小板血栓を抑制する薬剤にはクロピドグレル、プラスグレル、チカグレル等がある。
*ADP(アデノシン二リン酸)
血液凝固惹起因子の一つ。エネルギー代謝
に関与。溶血(赤血球の破壊)により血小板数
が著しく増えることから、ADPの血液凝集
作用が見出だされた。血液凝集がある程度
進むと、血小板間の結合が刺激となりADP
放出を促進、更なる血小板凝集を惹起し
不可逆的な二次凝集へと進む。