世界を変えた書物展


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上野の森美術館で先月開催された。

入場料は無料。

金沢工業大学が所蔵する「工学の曙文庫」が科学に関する初版本を体系的に収集したもので現在2000余点にのぼるという。

一私大がこれ程の初版本を有していることに

驚きを感じた。

何となく見てみようと思っただけで入館したところ我を忘れる程興奮してしまった。

ウィトルウィス、コペルニクスの天球の回転について、ニュートンのプリンキピア、

ガリレオ星界の報告、デカルト

方法序説ダーウィン種の起源

アインシュタイン一般相対性理論

数学ではユークリッド幾何学原論、

アルキメデスの四辺形及び円の求積法、

オイラーの無限解析、ネイピア数やロガリズムで有名なネイピアの対数法則、

リーマンの幾何学の基礎にある仮説について、

化学ではオーム、ヴォルタ、アンペール、ファラデー、グラハム・ベル

そして何よりも興奮したのは僅か2頁足らずの論文であるにもかかわらず見事なまでの理論の美しさでノーベル賞を手にしたワトソン、クリックのDNA分子構造解明のクリックのサイン入り初版、フレミングによるペニシリンの発見とカビ即ちペニシリンによる黄色ブドウ球菌に対するシャレー内の殺菌現象、

レントゲンのX線発見、最初の実験台となった妻の手のX線写真等々。

ノーベル賞の第一回受賞者は

レントゲンである。

 

驚きと興奮の連続であった。

 

白金台での優雅な一時

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台風一過晴天に恵まれた昨日白金台駅

降り立った。陽のあたる場所は汗ばむ程であったが風は既に冷気を含んでいた。

少し歩くと重厚な門構えを見せる八芳園

到着する。

江戸時代に起源を発するが、現在の八芳園

創業は1950年(昭和25年)のことである。1万2000坪の敷地に日本庭園を有する結婚式場、レストランであり、裏表なく八方から見ても美しいことが名前の由来となった。

都会のオアシスでもあり、カフェやレストランには自由に出入りできる。

写真はカフェレストラン、スラッシュカフェから撮ったものである。

スタッフに庭園の紅葉について尋ねたところ

「紅葉は非常に美しく、桜の季節以上です」と自らのスマホで撮影した昨年の紅葉の写真を見せてくれ、庭園の地図まで持って来て詳しく説明してくれた。おまけにティーセットの注文であるにもかかわらず淹れ立てのコーヒーを注いでくれた。

私は窓辺より遠いゆったりとしたソファー席でコーヒーを飲んでいたので庭園の様子は

遠くからしか見えなかったので

会計前に庭園の方を見たいと思い窓辺近くに行ったところ、別のスタッフが庭園に通じる扉を開け

「どうぞ、御覧になってください」

と言って案内された。

庭園も素晴らしいがスタッフの対応は心地よく、実にスマートであった。

 

 

 

 

オプジーボとノーベル生理学・医学賞

   またしても倦怠感が続いているが

   Xは1昨日から気分は高揚している。

本庶佑博士がノーベル生理学・医学賞

受賞したからだ。

以前抗体多様性の謎を解明した利根川博士の

業績についてブログで述べたことがあるが

免疫学は更に進化し、本庶博士はIgMの定常

領域の配列が変化することで抗体遺伝子が成熟するクラススイッチという現象と可変領域

の更なる多様性を齎らす体細胞超変異と

いう現象を見出だした。

*クラススイッチ

    B細胞は未熟B細胞→成熟B細胞→形質細胞

    と分化する。B細胞表面にはそれぞれ特異

    的なIgMが存在するがIgMのままではオプ

    ソニン化や中和抗体としての作用は弱い

    ため、目的に応じて抗体オプソニン化の

    高いIgGなど他のクラスに変化する現象

*体細胞超変異

    抗体を産生するB細胞において、抗体の

    多様性を作り出すために免疫グロブリン

    遺伝子の可変領域に高頻度の変異がAID

    によって導入される現象

   AID:Activation-Induced(cytidine)Deaminase

      DNA中のシチジンからアミノ基を取り

      除く、抗体の多様化に関連する酵素

 

さて今回ノーベル賞を受賞する元となったオプジーボは1992年本庶研究室の大学院生が

アポトーシス(細胞死)を起こす物質を探していたときに発見し、

それをPD-1(Programmed-cell-death-1)と命名したことに遡る。

本庶博士はこの物質が活性化した免疫細胞に広く発現し、免疫応答を抑制する機能(免疫チェックポイント)を持つことを突き止めた。

 

従ってこのPD-1を阻害すれば免疫細胞

本来の機能を発揮させ、ガン細胞の増殖を

抑制させることが出来ると考えた。

ヒトの正常細胞が変異したガン細胞は元々

免疫T細胞の攻撃を逃れる術を持っている。

その後ガン細胞表面にPD-1のリガンドであるPD-L1、PD-L2が発現していることが見出だされ、これ等の物質がPD-1と特異的に結合し、この結合によりT細胞の攻撃を逃れ増殖していることが解った。PD-1に蓋を被せればリガンドが結合出来ず、免疫細胞は本来の活性を取り戻しガン細胞を叩くことが出来るという理論からオプジーボが開発された。

1994年当時製剤化を目指して、小野薬品始め他の製薬会社や医師に働き掛けたが免疫抑制剤は効果が期待出来ないとして日本では製剤化に総じて否定的であった。

本庶博士は米国のベンチャー企業メダレックス社に持ち掛けると、当会社がヒト抗体作成技術を持っており、PD-1抗体を臨床応用することを考えていることを知った。

博士は恩師の頃から関係のあった小野薬品に

このことを話したところ、小野薬品は製剤化を決定しメダレックス(現BMS)との共同開発に合意するに至った。

斯くして手術、放射線療法、薬物療法に継ぐ

第4の抗ガン剤治療法(免疫療法)が誕生し、

2014年オプジーボとして世界に先駆け日本で

承認された。当初適応は切除不能なメラノーマのみであったが、以後切除不能な非細胞肺癌にも適応が追加され、現在は腎細胞癌、

ホジキンリンパ腫、胃癌等いずれも難治性、切除不能なガンに適応が拡大されている。

 

オプジーボが非細胞肺癌にも適応が追加

された頃Xはどのような作用機序を持つか

の知見を得、本庶博士が数年後にノーベル賞を受賞するであることを予測し周辺の何人かにそのことを話した。

そして今回その予想が見事に的中し、

今一人ほくそ笑んでいるところである。

 

 

オプジーボジェネリック名はニボルマブという。モノクローナル抗体(蛋白質)である。

モノとは単一の、クローナルは似せたものの

意である。PD-1はこの偽物をキャッチすることでPD-L1或いはPD-L2の結合を防ぐ。

 同様な作用機序を持つ薬剤キイトルーダ

(ペムブロリズマブ)も上市されている。

キイトルーダはヒト化抗体(90%がヒト抗体)

オプジーボはヒト抗体(100%ヒト抗体)

である。

 

 

東京タワーとその周辺


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六本木3丁目、六本木グランドタワー

テレビ東京BSジャパンも1昨年神谷町

からここに移転した
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六本木でかつ丼...???
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東京タワーエントランス
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芝とうふ屋  うかい

ランチは6000円~、ディナーは

10,000円以上。

 

昭和39年八王子高尾 うかい鳥山が創業

本社も八王子にある。

豆腐、高級鉄板焼、懐石料理等

様々なレストラン形式を展開

している。
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虎ノ門ヒルズ(写真左側)
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青空と白い雲と東京タワー


キャンティ飯倉本店


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飯倉片町交差点
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飯倉片町にある伝説のイタリア料理の名店、

キャンティ本店。 昭和35年(1960)創業。

安部公房三島由紀夫井上靖黒川紀章丹下健三篠山紀信岡本太郎黒澤明

加賀まりこ荒井由美等作家、建築、映画、外国人俳優、歌謡、政財界等各界著名人が

集い、芸術論を戦わせた。

洒落と熱気に包まれた店は

深夜まで賑わいをみせた。

スパゲッティーバジリコ、仔牛のカツレツ

等創業当時のメニューは今でも健在。

 

またレモンクッキーやチェリージア等

 ここの焼菓子は上品で味わい深い。

贈答用はクラシカルで粋な外箱に

包まれる。